何らかの傷病を患い身体機能が低下して、「寝たきり」、杖歩行や歩行器を使っている方、「歩行困難」な方に向けて、ご自宅や施設に訪問し、鍼・灸、マッサージ、運動療法などを提供する医業類似行為を指します。国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」、「はり師」、「きゅう師」が訪問することにより健康保険が適用できます。医師の同意書が必要となります。

①「訪問マッサージ」は、いくつかの要件を満たせば「健康保険」が適用され、「訪問リハビリ」は「介護保険」が適用されるのが違いの一つとなります。

②訪問マッサージは痛み・しびれ・むくみ等の改善、関節の動きの回復や維持などを目的とし、訪問リハビリは在宅生活において日常生活を送るために、身体の機能の回復や維持などを目的としています。

③具体的には、脳血管障害の後遺症で麻痺や関節の拘縮がある方や、大腿骨骨折や脊椎の圧迫骨折等の後遺症等で、筋力低下したり、関節の可動域が狭くなったり、痛み・しびれ・むくみなどの症状がある方に、「訪問マッサージ」はそれぞれの患者さまの身体状態に合わせて按摩マッサージ・鍼灸・変形徒手矯正術(運動療法)などを用いて血液やリンパの循環の改善、筋肉の緊張を緩和させて身体機能の回復や維持を目的としています。「訪問リハビリ」は主治医の指示と居宅計画サービス(ケアプラン)

に基づき、在宅で日常生活を送ることができるよう、基本的な動作である「寝る・起きる・座る・立つ・歩く」等の動作能力を回復する機能訓練を目的としています。

④患者さまの状態にもよりますが、組み合わせて利用することでより効果的にお身体の改善・維持が期待できます。